swiMeの起業

30代ITエンジニアの退職から起業までの試行錯誤

起業までの経緯3(IT会社での社内起業-前半)

転職

大手コンサルティング企業を退職し、IT中小企業に入りました。
主にITエンジニアを顧客のプロジェクトに派遣するSESという業態をビジネスモデルとしてやっている会社です。
IT中小企業のなかでは一番多い業態かと思います。
その会社に決めた理由はというと正直言って特にありませんでした。
強いて言えば、子供の保育園に就労証明書というものを提出しなければならない時期で
「就職活動中」と提出するのが面倒くさかったからです。w
起業を半ばあきらめていた私は今までやってきたBtoB企業のシステム開発をやる会社にしか採用されないだろうと
思い5社くらいしか面談を受けませんでした。そして採用連絡を最初にうけた会社に決めました。
ただうれしい事に入社してみて感じたことはその会社の人はとてもアットホームな感じで居心地が良いということです。

気付き

最初の2年間はアパレル会社の業務システムの開発を担当しました。
IT業界ではよくあることですが
非常に激務で毎日深夜2時に家につくような生活を1年以上を続けました。
他のプロジェクト 会社の社員も同様、中にはうつ病で倒れるメンバーが何人もいたことを覚えています。
私も同様で毎日「何のために仕事をしてるの?」という問いを繰り返して もがき
そんなことを考えながら毎日、深夜2時頃1時間ほど歩いて帰宅していたことを懐かしく覚えています。
ただ結局、結論がでないで日々が過ぎていきます。
原因はなんだろうと考えた時にあの本「日本でいちばん大切にしたい会社」のことを思い出しました。
「従業員の幸せが会社にとって一番大事」
そう。原因はプロジェクトの目的が自身の仕事の目的と異なるため、従業員の幸せに
つながらないことだったのです。

社内起業の決意

私は社員の仕事の目的=プロジェクトの目的 とすることができれば
社員の幸せに繋がるに違いないと考えました。
それには今の派遣ビジネスではできないと感じた私は自社サービスをつくることを
会社に提案しました。
こういうハッピーサイクルを作りたいと。

  1. 自社サービスをつくる ⇒2
  2. 顧客に感謝される、社会貢献できる ⇒3
  3. モノやサービスが売れる ⇒4
  4. 売上があがる ⇒5
  5. 給料があがる ⇒6
  6. モチベーションがあがる ⇒7
  7. 自身がつき、また新しいサービスを ⇒1

よくあることで社員から特にリアクションがなかったことを覚えています。
そんなものだろうと思ったので
その後も、毎月のように新規事業の可能性やおもしろさ、アイデアの出し方などを
社員の方へ伝えていきました。
そんなこんなで半年後
プロジェクトの仕事が終わってから活動するという形で数名の方がアイデア出しに関わってくれました。
そして最終的に目標としたアイデア100個を達成。
よし。いいぞ

どうしたらいいのか

イデア100個をだして最終的によさげなもの3個に絞りました。
ただその後、課題検証、顧客検証に入るのですがやりかたが全く分かりませんでした。
私がやり方がわからないため、メンバーに指示することもできません。
そして
本来のプロジェクトの仕事が忙しくなったという言い訳をして私はネット上の情報のみで
検証作業を終わらせ、簡易な事業計画をつくるという全く意味のない事をしてしまいました。
社長もこの程度かと思ったと思います。
社内起業の挑戦1がここで終わります。