swiMeの起業

30代ITエンジニアの退職から起業までの試行錯誤

社会起業大学  中期(どう進めればいいの?)

社会起業大学を無事に卒業したのでこれまでの半年間(2019年4月~9月)を振り返ってみます。

初期(さて何をやるかな)
中期(どう進めればいいの?)
後期(やっぱりこれだね)

今回は中期編です。

初期編で書いたのは自分は走ることが大好きで
そしてその経験を子供たちの未来に役立てたいと思っているという結論でした。

中期は2019年4月~7月までのまとめを書きます。

中期の期間はひたすらどうやればいいか。悩んだ。
まず最初に浮かんだのはやっぱり陸上競技教室。

ターゲットはもちろん子供たちだ
ただどんな子供たちに笑顔になってほしいだろうか。悩んだ。
そんな時、あることを思い出した。

A君の話

私の知り合いのA君の話だ。
彼は小学2年生で地元のサッカークラブに入った。
ただそれから半年もしないうちにやめてしまった。
なぜか
それはチームメイトから「おまえ、なんでそんなに下手なんだ」というようなことを言われて、耐えられなかったから。
彼はただサッカーを楽しみたかっただけなのにその機会を奪われた。


またちょっとミスしただけでコーチから「なにやってるだぁ ちゃんとやれ」と怒られる子供たちが
今だにたくさんいることも聞いた。
実際に調べてみたところ
確かに自分の家の周りだけでもコーチの怒号が飛んでいる少年少女スポーツチームがたくさんあった。

子供たちはやっていて楽しいだろうか。
そんなわけない。
子供たちの目的が「スポーツを楽しむこと」から「コーチに怒られないようにする」にすり替わっていく。

怒られてやる気になる人間なんて一人もいない。
これは脳科学上でも証明されている。

このように日本はすぐに結果を求めたり
運動が得意な子はもてはやされ、
そうでない子は居場所を失う。
これは今も昔も変わっていないことだった。
そしてA君のような子はスポーツに対して苦手意識をもってスポーツに対して消極的な子になってしまう。
この意識は大人になってからも続いていく。

私はずっとスポーツをやっていた人間としてさびしい気持ちと同時にこう思った。
「これはおかしい」
「本来、スポーツはどんな子供にとっても楽しいものであるべきだ」
「自分ならもっといい解決策をみつけられる」

これだ。
運動が苦手な子供の未来を育てる手助けをしよう。

停滞

ただここから思考のループに入る(5月、6月、7月)・・

・運動が苦手な子を救うってどうやって?
陸上競技の経験があるっていってもコーチでもないし
・他に同じようなことをしているサービスはあるし差別化できるの?
・どうやったら子供たちがやる気になってくれるの?
・そもそもやる気って何?

ひたすらこれらが関係する本を読んだ。
妻から本買いすぎと怒られたw。(実際は電子書籍もあるので30冊くらいあるけど家には15冊くらい)
いろんな本を読んでみて子供の今持っている力以上に能力を引き出してあげられると思った。
「こんなもんじゃないからね。君たちの力は。」そう思った。

ただ正直、前に進んでいる感がなかった。
それは具体性にかける行動だったからだと思う。

本を読んで知識は得ているが何も行動していないじゃないか。
自分の消極性に嫌気がさした。
こんなものか 自分は?

ん?なにか違和感が。

子供たちの可能性を信じて疑わないコーチが「自分の可能性」を疑っている自己矛盾。

社会起業家は積極的であるべき。
わかっているけどできない自分。

そんなある日、TVでドラゴンクエストのゲームのCMが流れた。
「まだこのゲームあるんだ」
もう30年以上前から続いている名作。

子供のころ、あまり興味がなかったのでゲームはほとんどやらなかった。
友達の家にいくと友達がゲームをやっているのをみているだけ
ドラクエもそうだった。

ドラクエ4(当時小学生)
たしか ライアン、ホイミン、アリーナ、トルネコ、他(調べてないのでかなり名前があやしい)
がチームを組んで敵をたおすRPGだった。

そのチームに戦術?みたいなものが何個かあった気がした。
そしてひとつだけ思い出した。
ガンガンいこうぜ!」
これは何も気にせず、とにかく前へ前へ進んで敵と戦え、魔法もガンガン使ってよしという戦術(たぶん)

自分の状況と被っていると勝手に感じた。
ガンガンいこうぜ!」
ガンガンいこうぜ!」
ガンガンいこうぜ!」

そうだよ。あなたが望む100%の状態なんて一生来ないよ
今の自分でできることからやればいんだよ
ガンガンいこうぜ!オレ」

そして
社会起業家になりたかった自分は
「スポーツの楽しさを子供たちに。」
「勝敗より大事なことは楽しさの追求である」
をスローガンに掲げ、早々にかけっこ教室をやることに決め

社会起業大学の授業で
「2019年8月1日 日本に新たな社会起業家 誕生!」

勝手に宣言した。


次回
後期(やっぱりこれだね)へ続く